無題

大学の喫煙所で、ハイライトを蒸しながら食堂を出入りする学生を眺めていた。

こんな大学イヤイヤ、俺のが優秀だのに(T_T)と入学して、講義をサボりパチンコを打っていたのも束の間、同級生はおろか下級生のが先に卒業することになっていた。

散々馬鹿にしてきた楽しげに談笑している金髪も、速歩きで駆け抜けていく気色の悪いオタクくんも、男をたくさん従えたカワイイ女子大生もみんな9割9分9厘モラトリアムは俺より短い。

ちょうどタバコを切らしたので、タバコをやめた。